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クマ情報

犯罪の被害にあわれた方は、宮城県には様々な野生鳥獣が生息していますが、その中で最も大きい哺乳類がツキノワグマです
ツキノワグマは普段はとてもおとなしく平和な動物です。しかし最近ではアウトドア、レジャー等によって入山者が多くなり、
クマによる不幸な事故が多発しています。
クマに対する正しい知識と、共存のための方法を学び、十分な注意をすれば、その危険は避けることが出来ます。

ツキノワグマとは

名前
ツキノワグマ(月輪熊)
体長
100~160cm
体重
50~130kg
特徴
全身は黒い体毛で覆われる。咽頭部の毛は白く、三日月に見えることが和名の由来。
聴力・嗅覚
人間よりずっと良い
走る速度
人間よりずっと速い(100m7秒台)
運動能力
木登り、水泳が得意
食物
植物食傾向の強い雑食
春:ブナなどの新芽
夏:昆虫、草、果物
秋:ドングリなどの木の実、山菜
生態
  • 冬期間は、冬眠を行う
  • 3歳くらいから繁殖可能となり、母クマは子グマと2年間程度共に行動する
  • 行動時間帯は朝夕、黎明薄暮時
生息数
宮城県内の生息個体数は最小値1,618頭、最大値が6,327頭(中央値3,147頭)と推定されている。(令和2年度調査結果)
気性
普段はとてもおとなしい

クマに遭わないためには

出没情報に注意

宮城県、各市町村、管轄警察署などから、 最新のクマ出没情報(宮城県ホームページへ)を入手し、 危険なところへは近づかないようにしましょう。

クマに自分の存在を知らせる

自然動物の生息場所に「入らせてもらうんだ」という感謝の気持ちと謙虚な姿勢で山に入りましょう。 クマ鈴、ラジオなどで音を鳴らしたり、大声でしゃべりながら歩くことにより、クマに人間の存在を知らせることができます。 川の音や、風の音がする場所、見通しの悪い場所では、意識して鈴を鳴らしたり、ラジオや音楽プレーヤーのボリュームを上げるなどして大きな音を出すようにしましょう。 電波の届かない地域では、ラジオは役に立ちません。携帯型音楽プレーヤーなども活用しましょう。

活動時間や気象状況に気をつける

クマの活動時間帯(朝、夕、黎明薄暮時)を避けて行動しましょう。 天気が悪くて薄暗い日(雨、ガス、霧)は昼間も活発に行動することがあります。

クマの痕跡に気をつける

木の樹皮にクマの爪痕、地面に新しい食痕やフン、足跡、木上にエサを食べるために作った棚のようなもの(クマ棚)を見つけたら、 近くにクマがいると思って行動し、場合によっては引き返しましょう。

ゴミ等は放置せず、必ず持ち帰る

入山者が捨てたゴミを食べるようになったクマは「人間は食べ物を持っている」と思い、故意に人間に近づくようになり、 周辺住民や後から入山する人を危険な状態に陥れることになります。 過去には、登山パーティーがテントを張って休んでいるところに、突然クマが現れ被害を受けた事例もあります。

クマに遭ってしまったら

そっと立ち去る

遠くにいるなら心配ないので、そっと立ち去りましょう。

騒がない

まず落ち着くこと。大声をあげたり、石や棒を投げつけることは、クマを興奮させてしまいます。

そっと下がる

ゆっくりと後退しましょう。クマは背中を見せて逃げるものを追う習性があるため、出遭ってしまった時は、静かに後ずさりしたほうが良いです。

自分の姿を大きく見せる(クマから逃げ切れない場合)

クマに正対して直立し、両腕をゆっくり広げて自分の姿を大きく見せるようにしましょう。持っている傘や、ビニールシートを広げたらクマの方が逃げていったという話があります。

子グマに出会ったら

絶対に近づかない。近くに必ず母グマがおり、子グマを守ろうとして攻撃してくる可能性があります。

クマが攻撃してきたら

とにかく慌てない

慌てずに、護身用の武器(クマ撃退スプレー)又は武器として使用できるような物(登山用ストック、カメラ、望遠鏡用三脚等)があれば用意しましょう。 そのためにも、いつでも取り出して使用できる状態にしておくことが大切です。

反撃する

クマ撃退用スプレーを使用したり、登山用のストック、カメラ、ベルト、落ちている石や木の棒など、素手以外の使える物を使用して、クマの攻撃を防ぎつつ、怯んだ隙を見て退避しましょう。

防御姿勢(反撃できない時)

うつ伏せになって顔と腹部を守り、両手で首の後ろを保護します。リュックサック等を背負っていれば、プロテクターになり一番大事な頭部や首部が守れます。転がされてもその勢いで元の姿勢に戻ることがコツです。

上記の方法を実施すれば必ず大丈夫とはいえません。研究や経験からとりあえず有効であるという方法です。
クマにあわないようにするのが一番大切です。

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