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宮城県警察Q&A

ここでは警察についてのいろいろな疑問について答えます。

警察の仕事と警察官

宮城県警察あれこれ

交番と110番

交通安全

犯罪捜査

警察の乗り物

Q1.警察はどんな仕事をしているの?

A:警察の仕事には
○ 事件、事故がないようにパトロールしたり、家庭を訪問したり、道案内や落とし物の届出を受けたりする仕事
○ みんなが安全に暮らせるように指導したり助言したりする仕事
○ どろぼうなどの犯人を捕まえたり、暴力団の取締りや犯罪の被害に関する相談を受けたりする仕事
○ 交通死亡事故などがおこらないように交通のきまりを指導したり、交通違反を取り締まる仕事
○ 地震や台風などの自然災害や大きな事故のときに救助活動をしたり、行方不明者を捜したりする仕事
などがあります。

Q2.日本の警察は、いつごろできたの?

A:日本の警察制度は、明治の初期にヨーロッパの制度を手本にしてできました。
明治5年9月に、川路利良を1年間ヨーロッパに派遣して警察制度の調査を行い、これに基づいて、明治6年11月に内務省が、 翌明治7年1月に警視庁が作られ、日本の警察制度が始まりました。

Q3.警察は、なぜ「警察(けいさつ)」というの?

A:エンブレム「警察」という言葉は、明治のはじめにヨーロッパから警察制度をとり入れた時にできました。
「警(けい)」は、社会に犯罪や事故が起きないように警戒すること。
「察(さつ)」は犯罪や事故が起こるのを防ぐために、それをあらかじめ知ることの意味で、 国民を犯罪や事故から守る仕事として「警察(けいさつ)」という言葉が作られました。

Q4.警察官は、なぜ制服を着ているの?

交番で仕事をするおまわりさんや、交通取締りをする警察官は、制服を着ています。 これは、街の中で仕事をする場合に、みなさんが一目で警察官と分かるようにするためです。
また、全国の警察官はみな同じ制服を着ていますが、これは県によって警察官の制服が違うと、 国民のみなさんにとって紛らわしいなど不都合なことがあるからです。

Q5.警察官の制服は、いつから始まったの?

A:警察官の制服は、明治7年警視庁に初めてできました。制服の色は紺色でした(夏ズボンは白)。 その後、制服は紺色や黒色が使用されています。この色は、国民の目から見て親しみやすく、落ち着いた色として警察の伝統の色となっており、 現在は濃い紺色が使われています。
女性警察官の制服は女性らしさを強調するため、男性警察官の制服より明るい色にしています。 なお、平成6年4月1日から現在の制服が使われています。

Q6.警察官の左胸についているバッジのようなものはなに?

A:階級章といい、警察官の階級を示しています。
階級章は、だれがどの階級か一目でわかるようにするために着けています。

Q7.警察官の階級って何?全部で何種類あるの?

A:警察官の階級は、会社に社長、課長、係長などがいるように、警察内部の地位、つまり上下関係を示すもので、 仕事をスムーズに進めるために作られたものです。
階級は警察法という法律に定められていて、警視総監、警視監、警視長、警視正、警視、警部、警部補、巡査部長、巡査の9種類あります。

Q8.警察官はどのようなものを身につけているの?

A:警察官は、警察手帳、手錠、警棒、けん銃、警笛、無線機などを身につけています。 警察官の持ち物は、法律で決められており、全国の警察官はみんな同じものを持っています。

Q9.警察手帳の色は黒なの?どんなことが書いてあるの?

警察手帳は、規則でチョコレート色の革製と決められています。
手帳を縦に開くと中には、警察官の階級、氏名、写真、手帳番号が記載されたカードが入っており、 下の部分に、制服のエンブレムを図案化した記章が付いています。記章の上部には「POLICE」、下部には都道府県警察の名称が表示されています。

Q10.なぜ警察官のことを「おまわりさん」と言うの?

A:警察官のことをよく「おまわりさん」と言いますが、 これは警察官が皆さんの街をパトロール、つまり巡回することから、この巡回の「巡る」という言葉が基になって「おまわりさん」と呼ばれるようになったのです。

Q11.どうすれば警察官になれるの?

A:警察官になるためには、ペーパーテストや体力検査などを受けて合格することが必要です。
警察官には、はば広い知識と健康な身体が必要ですので、学校の勉強もしっかりやって、スポーツなどで、健康な身体を作ることを心掛けてください。 将来、たくましくなって受験してください。

Q12.警察官に採用されると学校に入るの?

A:宮城県で警察官として採用されると、まず名取市にある宮城県警察学校に入学して、6~10か月間の基礎的教養訓練を受けます。
同期生と寮で一緒に生活しながら、さまざまな授業・訓練を通して、警察官としての心構えや必要な知識・技能を修得します。

Q13.刑事や白バイ隊員にはどうすればなれるの?

A:警察学校を卒業すると、警察署の地域課(交番)などに配属されます。
ここで、地域の仕事だけでなく、刑事や交通の仕事についても経験することができます。
こうした経験を踏まえて、自分が進みたいと思う係を決め、それを希望します。 その後、本人の仕事の実績や熱意、希望、適性、能力などが認められれば、刑事や白バイ隊員などの分野に進む機会を与えられます。
つまり、本人のやる気と努力しだいでチャンスがあると言えます。

Q14.白バイ隊員は、どんな仕事をしているの?

A:白バイは、白バイパトロールや交通違反、暴走族の取締りなどの活動をするほか、 総理大臣など日本の国にとって大切な立場にある人や、日本を訪れる外国の重要な人物の警備、マラソンや駅伝の先導などいろいろな仕事をしています。

Q15.機動隊は、どんな仕事をするの?

A:機動隊は、空港や外国施設の警戒、花火大会やお祭りなどでの人や車の整理誘導、 犯罪を発生させないためのパトロールなど県民の安全を守る仕事をしています。
そのほかにも、危険物の処理や大きな地震が発生した場合などに、壊れた家やエレベーター内に閉じこめられた人、 事故車両に取り残された人などを救出する仕事を行っています。
そのため、機動隊員は、日ごろから体をきたえ、いつでも出動できる態勢を整えています。

Q16.災害が発生したときには、どんな人たちが出動するの?

A: 全国の警察に、「広域緊急援助隊」という人命救助などを専門的に行う特別チームがあります。 広域緊急援助隊は、平成7年1月に発生した「阪神・淡路大震災」を機に、各都道府県警察に設置され、機動隊、 交通機動隊員などの中から指定された隊員によって構成されています。
平成18年3月には、これに加えて、迅速・的確な検視、遺族などへの遺体の引き渡しや、 安否情報を提供する刑事部隊が各都道府県に設置されるなど、体制の強化が図られました。
広域緊急援助隊の主な任務は、
① 被災情報、交通情報などの収集及び伝達
② 被災者の救出救助活動
③ 緊急交通路の確保及び緊急走行車両の先導
④ 検視、遺族などへの安否情報の提供
などがあります。
平成20年6月14日に発生した「岩手・宮城内陸地震」の際には、全国から広域緊急援助隊が被災地に出動しました。
平成23年3月11日に発生した「東北地方太平洋沖地震」でも 全国から多くの広域緊急援助隊がいち早く被災地に出動し、被災者の救助や行方不明者の捜索活動を行いました。
※写真は東北地方太平洋沖地震による津波で大きな被害を受けた気仙沼市で捜索活動中の京都府警の広域緊急援助隊員の様子です。

Q17.警察音楽隊は、どんな活動をしているの?

A:宮城県警察音楽隊は、昭和26年3月に創設され、以来70年以上の長きにわたり、演奏活動を通して、県民の皆さんに親しまれています。
  音楽隊員は主に警察官で、普段はパトカーなどに乗ってパトロールなどをしていますが、交通安全運動・地域安全活動や仙台七夕まつり、定期演奏会などの際には、パトカーなどのハンドルを楽器に持ち替え、 宮城県警察カラーガード隊とともに演奏を行い、音楽を通して多くの県民の皆さんと身近に接しながら 「県民と警察を結ぶ音のかけ橋」として活動しています。

Q18.宮城県警察には、警察官は何人くらいいるの?

A:宮城県の警察職員は、法律(条例)で約4,300人となっており、そのうち警察官は約3,800人です。

Q19.宮城県警察には、マスコットキャラクターはあるの?

A:宮城県警察のマスコットキャラクターは、「みやぎくん」です。
みやぎくんは、平成4年6月1日に制定され、宮城県の鳥「がん」をモチーフに、 宮城県の花「ミヤギノハギ」をアンテナにして無線で応答している姿をマスコット化したものです。
愛称の「みやぎくん」は、
んなから親しまれ、愛される警察
さしく、強く、たくましい警察
っちりと堅いきずなで結ばれた、県民とともにある警察
を意味し、「強く、明るく、親切な警察」の確立を目指す宮城県警察を表しています。

Q20.宮城県には、警察署や交番、駐在所はどのくらいあるの?

A:宮城県内には25の警察署と78の交番、140の駐在所があります。
交番や駐在所は、地域住民の身近な所にあり、そこにおまわりさんが勤務して、みなさんの暮らしの安全を守る活動をする拠点となっています。
交番は、おもに市街地に置かれ、おまわりさんが交替で警戒活動を行っています。
駐在所は、原則として1人のおまわりさんが家族とともに地域に居住し、地域の安全を守る活動を行っています。

Q21.交番や駐在所のおまわりさんが家庭訪問に来ましたが、なんのために訪問しているの?

A:交番や駐在所のおまわりさんが皆さんの家庭や事務所を訪問して話をしたり、要望や困りごとを聞くことを「巡回連絡」と言います。 巡回連絡では、警察の活動に対する要望や意見を聞いたり、犯罪や事故防止などの連絡をしています。 要望・意見、不安なこと、困ったことなどがありましたら、その際に話してください。

Q22.「交番(こうばん)」という名前の由来はどこから?

A:明治7年に東京警視庁に「交番所(こうばんしょ)」が初めて設けられましたが、当時は、警察官が警察署から特定の場所に出向いて、 交替で立番をする形をとっていました。
「交番所」の名称の由来は、「交替で番をする所」ということからついたものと思われます。
この交番所はその後、建物を建てて、そこで仕事をする現在の形に変わりました。
明治21年10月に「派出所(はしゅつしょ)」、「駐在所(ちゅうざいしょ)」という名前で全国統一されましたが、 「交番」という呼び名が市民の間に定着し、国際語としてもそのまま通用するほどになったことから、正式名称も「派出所」から「交番」に改められました。

Q23.110番するとどこにつながるの?

A:110番は、緊急時に警察に連絡するための専用電話で、県内のどこから電話をかけても、警察本部の通信指令室につながります。 携帯電話などでかけた場合も同じです。
通信指令室の警察官は、皆さんからの110番を受けると同時に、事件や事故の内容を警察署、パトロール中のパトカーなどに無線で指令しています。

Q24.110番は、いつごろできたの?

A:110番は、昭和23年10月に東京、大阪、京都、名古屋などの8つの主要都市でできました。
しかし、当時の番号は、東京が「110」、大阪・京都が「1110」、名古屋が「118」などと都市により番号がまちまちでした。 このため、利用者が警察に知らせるときに番号を間違えるなどの不都合が生じたため、全国どこでも同じ番号に統一することにしました。
そこで番号を決めるときに、
 「おぼえやすい」: 利用者におぼえやすい番号にすること
 「かけやすい」: 緊急性を考え、当時のダイヤル式電話のダイヤルを回す距離(ストッパーまでの距離)が一番短い「1」を多くすること
 「まちがいにくい」: 誤りを防ぐために、ダイヤルを回す距離が一番長い「0」を使うこと
を考えて、昭和29年に全国的に、現在の「110」番に統一されました。

Q25.110番は、どのくらいかかってくるの?

A:110番は、殺人や強盗などの凶悪なものから、家出人やよっぱらいの保護など幅広く利用されています。
1日平均で約360件の110番がかかってきます。しかし、緊急でない相談電話やいたずら電話も数多くあります。
事件や事故で110番をしてもつながらなかったりして大変困ることがありますので、いたずら電話は絶対にやめてください。
困りごとや悩みごとなどの相談は、短縮ダイヤル「#9110」または、近くの警察署や交番・駐在所へ電話するようにしてください。

Q26.110番の正しいかけ方を教えて?

A:緑やグレーの公衆電話や家にある加入電話では、「1」「1」「0」とボタンを押すか、 ダイヤルを回すだけで110番がかかりますが、ピンクの電話ではそのまま「1」「1」「0」と回しても110番がかかりませんので、 店の人にカギをあけてもらうことなどが必要です。
110番を受ける警察官は、次のようなことを聞きます。あわてず、落ちついて話してください。
○ 何があったのか(強盗、けんかなど)
○ いつ、どこで
○ 犯人は(人数、人相など)
○ 何で逃げたか
○ 逃げた方向
○ あなたの住所、名前
警察では、110番を正しく利用してもらうため、1月10日を「110番の日」と定め、110番の正しい利用などについてお知らせしています。

Q27.もし間違って110番したらどうなるの?

A:間違って110番したら「間違えました」と一言断ってから電話を切ってください。黙ったままで電話を切ると、通信指令室では、
「何か事件ではないか」と判断して、必要な調査をしなければなりません。
間違って電話したときは「間違えました」と一言断ってから電話を切るのがマナーですが、これは110番も同じです。

Q28.県内には信号機はどのくらいあるの?

A:信号機は、道路上の交通事故を防いだり、車の流れをスムーズにするために設置されています。
宮城県内に設置されている信号機は、約3,500基あります。
信号機には、右折時の交通事故を防ぐため、右折の矢印をつけている信号機や歩行者に「青」になるまでの待ち時間を表示している信号機などがあります。

Q29.信号機の始まりはいつ?

A:日本の交通信号は、大正8年、東京の上野広小路の交差点で、木の板に「トマレ」、「ススメ」と字を書き、 これを回転させて使用したものが第一号です。
電気を使用した信号機は、昭和5年に東京の日比谷交差点に設置されたものが最初です。アメリカから輸入されたもので、 赤、黄、青の三色の灯器が使われました。

Q30.信号機の色は、どうして「赤」「黄」「青」と決められたの?

A:信号機1923年にイギリスで、現在とほぼ同じ意味を持つ、「赤」・「青」・「黄色」の3色が使われるようになり、 世界的に広くゆきわたりました。日本でもこれに習って、赤、青、黄色の3色で表すことにしたものです。
ですから、信号機の色は、日本独自のものではなく、イギリスがそのはじまりです。
なお、信号機の灯火の配列は、横の場合は左から「青、黄、赤」、縦の場合は上から「赤、黄、青」の順となっています。

Q31.交通管制センターは、どのようなことをしているの?

A:交通管制センターでは、交差点などに設置されている車両感知器、交通監視用テレビカメラ、 パトカーやヘリコプターなどから送られてくる交通情報を基に、 コンピュータで車の流れが良くなるように信号機の時間の調整をしたり、交通情報板などで交通渋滞の様子をドライバーに知らせたりしています。

Q32.交通警察官が左腕につけている白と緑の腕章にはどんな意味があるの?

A:交通の安全を守る仕事をしている交通警察官は、左腕に交通安全のシンボルである白と緑の腕章をつけています。
もともとこのデザインは、鉄道関係者が安全意識を高める手段として考えられたもので、大正2年12月から警察でも採用、制度化され現在に至っています。
腕章の色は、「よもぎ色は道路、白色線は軌道(レール)」を表しています。

Q33.日本では、なぜ「車は左側通行、人は右側通行」なの?

A:日本では、「車は左側通行、人は右側通行」になったのは、昭和25年頃からです。 それまでは、人も車も左側通行でしたが、交通安全のために、車は従来のまま左側通行とし、人は右側通行とする「対面通行」を取り入れたからです。
なお、外国ではアメリカなどが「人は左、車は右」の対面通行をとっており、イギリス、インド、 オーストラリアなどが日本と同じ「車は左、人は右」の対面通行をとっています。
人や車が通るきまりは、明治以前には特別な定めがありませんでしたが、道路交通が発達し、明治33年に左側通行制度が採用されました。 左側通行としたのは、昔から武士は左腰に刀を差していたので、自然に左側を通行する習慣がついていたのを考慮したともいわれています。 (右側を通ると刀の鞘が触れあうし、左側からの攻撃に対しておくれをとるからです。)

Q34.横断歩道って何?いつから始まったの?

A:横断歩道は、皆さんが安全に道路を横切ることができるように、道路上に白いペイントなどで書かれた場所を言います。
横断歩道の始まりは、大正9年1月に東京に設けられたものです。
東京の市電を横切るために設けられたことから「横断歩道」とは言わず、「電車路線横断線」と名付けられていました。
横断歩道には、道路を渡る人に「ここを渡りなさい」と知らせたり、自動車を運転する人に「横断する人がいるときは、 一旦停止して安全に横断させなさい」と呼びかけるなど、道路を横断する人の安全を守る役割があります。

Q35.刑事と警察官の違いは?

A:警察の仕事には、交番で勤務する警察官、交通違反の指導や取締りをする警察官など、いろいろな仕事をする警察官がいますが、 強盗事件や窃盗事件などの事件捜査を担当している警察官を刑事といいます。
刑事が制服を着ていると、警察官であることを犯人側に知られてしまい、 犯人に逃げられたり、証拠を隠されたりしてしまうことから、普段仕事をする時には、制服ではなく、背広など一般の人と同じ服装をしています。

Q36.刑事のことを「デカ」というのはなぜ?

A:はっきりしたことは分かりませんが、明治時代の刑事が着ていた「角袖(かくそで)」という着物に関わっているようで、 この「角袖」の最初と最後の2文字「カデ」にし、さらにこれをひっくり返して「デカ」という言葉ができたそうです。
なぜ、中の2文字を取り除いたり、ひっくり返したのかは分かりません。

Q37.科学捜査研究所とは何をするところ?

A:科学捜査研究所は、全国都道府県警察に設置されており、いろいろな事件や事故が起きた場合、 犯人を特定したり、事故原因を明らかにするために、高度な科学技術を活用して
○ 事件現場に残された血液や髪の毛などから、犯人や被害者の血液型の鑑定
○ 薬物、毒物、偽造通貨(にせ物のお金)、弾丸(けん銃の弾)などの鑑定
○ 鑑定技術(その物が何かを調べる技術)や鑑定機材(その物が何かを調べる機械)の研究・開発などを行っています。

Q38.DNA鑑定とはどんな鑑定?

A:DNA(デオキシリボ核酸:DeoxyriboNucleic Acid)は、生物の身体を構成している細胞中の核の部分に存在し、生物の身体を作り上げる情報を含んでいる物質です。 DNAは、細胞の1つ1つに存在しており、それらは基本的に同一です。
DNA鑑定とは、一人一人のDNAに異なる部分があることに着目し、DNAから個人差のある部分の情報を抽出し、これを比較して個人を識別する鑑定法です。
犯罪捜査では、たとえば、犯罪現場に残された血痕などのDNA型と被疑者のそれを比較することによって、 それが被疑者のものであるかどうかを見極めるためなどに使われます。

Q39.筆跡鑑定とはどんな鑑定?

A:筆跡とは、人間がペンや鉛筆などの筆記用具を用いて、手書きをした文字や記号のことをいいます。
人間には、それぞれ個性があるように、筆跡にも右上がりや右下がり文字、あるいは大きな文字や小さな文字を書く人など、 書いた人によって筆跡に個性的な特徴が表れます。
警察では、脅迫状などの筆跡から、誰が書いたのかを調べ、犯人を捕まえることに役立てています。
たとえば、誘拐犯人が書いた脅迫状の筆跡と、犯人ではないかと考えられる人の筆跡を比較して、同じ人の筆跡かどうかを調べたりします。

Q40.「鑑識」とはどんな仕事をするの?

A:鑑識とは、化学、物理学、医学などの高度な科学的知識や技術を応用して、 犯人が現場に残した物や犯罪に使用した物などを集めたり、写真などを撮ったりして、その物が何であるかを調べ、 犯人の割り出しや犯罪の証明などを科学的に行う仕事をいいます。
指紋、足跡、血液などを分析したり、いろいろな資料と比べたりして、犯人を見つけ出します。

Q41.テレビに出てくる鑑識係の人が持っている、刷毛のような物はなに?

A:それは、指紋を検出するためのハケです。
ハケには様々な種類があり、水鳥の羽や兎の毛のほか、習字の筆のようなものなど、用途に応じて様々な素材のものを使っています。
人間の指紋にはいろいろな特徴があり、まったく同じ指紋をもつ人は、世界中を探してもいません。
日本では、明治40年代から指紋制度の導入が検討され、昭和12年1月から指紋制度が運用されています。

Q42.警察犬になれるのは、どんな種類の犬?

A:家庭で飼われている犬の種類は約160種類と言われていますが、そのうち警察犬になれる犬は、シェパード、ドーベルマン、コリー、エアデール・テリア、ボクサー、ラブラドール・リトリーバー、ゴールデン・リトリーバーの7種類と言われています。 最近では、これらの7種類以外の犬も警察犬として活躍するようになってきています。
犬は、「鼻の動物」といわれ、人間の3,000倍から6,000倍の嗅覚を持つと言われています。

Q43.警察には、どんな乗り物があるの?

A:警察が使用している乗り物には、パトカー、白バイなどの車、ヘリコプター、警察用船舶などがあります。
警察の車には、その仕事に合わせて、いろいろな形や特別な装置を付けたレスキュー車などもあります。
なお、宮城県警察には、白黒のパトカー(ミニパトを含む。)約360台、白バイ約40台、ヘリコプター2機、警察用船舶1隻があります。

Q44.パトカーの始まりはいつごろから?

A:パトカーは、昭和25年6月にアメリカ軍からパトカーオープンカーをゆずり受けて初めて登場しました。
パトカーは管内の事件・事故の発生に備えてパトロール活動をしたり、事件・事故の発生の際の初動措置を行うなど「動く交番」として活躍しています。

Q45.パトカーはなぜ白と黒なの?

パトカーが日本に初めて登場した当時は、日本で生産される自動車のほとんどが白色だったため、 パトカーも白一色だとちょっと見ただけではパトカーと一般の自動車との見分けがつきませんでした。
そこで、パトカーであることが一目で分かるようにするために、白色ボディーの下半分を反対色である黒色に塗りました。 これが、パトカーを白と黒の二色にした始まりで、昭和30年には全国的に統一されました。

Q46.パトカーの中にはどんなものが積んであるの?

A:パトカーは、地域の皆さんの安全を守るため、管内のすみずみまでパトロールしています。
また、いったん事件や事故が発生したときは、犯人の逮捕や、事故でけがをしている人を助けたり、交通整理なども行います。
このため、パトカーには、警察本部などと連絡を取るための無線機、けん銃を持っている犯人を逮捕するときに使用する防弾チョッキ、 けがをした人の手当をするための救急箱、車を止めるための停止灯などを積んでいます。

Q47.白バイの始まりはいつごろから?

A:白バイは、昭和11年8月に、それまでの「赤バイ」の色が白色に塗りかえられて誕生しました。
台数は32台でした。
赤バイは、大正7年1月に警視庁で誕生し、車体が赤く塗られていたため「赤バイ」と呼ばれていました。

Q48.白バイはなぜ白いの?

A: 白バイの車体を白色にした理由は、ヨーロッパの各国やアメリカにならったもので、とても目立つ色であるからとされています。
また、白色は「平和と清潔」を表す色であり、白バイ隊員は、交通事故のない、安全で快適な交通社会をつくるため活動する「平和の騎士」という意味で白色になったとも言われています。
現在、白バイは、法律により緊急自動車とされ、その色は白色と定められています。

Q49.警察の航空機には、どんなものがあるの?

A: 警察で使っている航空機は、ヘリコプターです。全国の47都道府県警察のすべてに置かれています。
ヘリコプターは空からパトロールしたり、犯人を追跡したり、災害が発生したときに被災者を救助するなど、いろいろな分野で活躍しています。
宮城県警察には2機のヘリコプターが配備されています。

Q50.警察の船は、どんな活動をするの?

A: 警察用船舶は、沿岸の指定された警察署に配備されていて、 水上のパトロール、密漁の取締り、麻薬・覚醒剤・拳銃などの取締り、夏の海水浴場での事故防止などの活動を行っています。

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