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薬物乱用の害悪と法規制

覚醒剤や麻薬等は、それを乱用する人間の精神や身体をボロボロにし、
人間が人間としての生活を営むことができなくなるだけでなく、場合によっては死亡することもあります。
また、薬物の乱用による幻覚・妄想が、殺人、放火等の凶悪な犯罪や交通事故を引き起こすことがあるなど、
乱用者本人のみならず、周囲の人、さらには社会全体に対しても、取り返しのつかない被害を及ぼしかねないものです。
こうしたことから、覚醒剤、麻薬等の使用、所持等は法律により厳しく禁止されています。

薬物乱用の害悪

1.薬物を乱用すると・・・

乱用される薬物は、中枢神経に作用することから、乱用したときの快感を得たり、薬物の効果が切れたときの苦痛等から逃れるため、薬物による効果を強く求めるようになる「依存性」が形成されます。また、薬物を繰り返し使用しているうちに同じ量では効かなくなる「耐性」が生じます。 「一度だけ」という好奇心や遊びのつもりでも、薬物の依存性と耐性によって、乱用する量や回数がどんどん増えていくという悪循環に陥り、自分の意志では止めることができなくなります。 また、乱用を止めても、睡眠不足や過労、ストレス、飲酒等をきっかけに、突然、幻覚や妄想等の精神障害が現れるフラッシュバック(再燃現象)が起こることがあります。

2.精神・身体への影響について

覚醒剤を始めとする薬物の乱用は、精神と身体の両面を致命的に破壊します。脳の正常な発達を止めてしまい、精神のバランスを悪くさせます。乱用により、脱力感や疲労感に襲われ、ついには幻覚、妄想といった精神障害が引き起こされます。 また、薬物の乱用は、体の主要な器官に深刻な悪影響を及ぼし、最悪の場合、死に至ります。

3.薬物乱用者による犯罪、薬物に起因する事故

薬物を乱用すると、急性中毒によって死亡することがあるほか、その薬理作用から幻覚、妄想等の精神障害に陥り、殺人、強盗、放火等の凶悪な犯罪や重大な交通事故等を引き起こしたり、自殺を図ったりすることがあります。また、薬物の購入資金を得るための犯罪も発生しています。  たとえ一度だけでも薬物の乱用による被害は発生しますので、絶対に止めましょう。

薬物犯罪に係る法律の主な罰則

薬物犯罪は、使用や所持だけでなく、下表に示したような行為も取締りの対象となります。 これらは、薬物犯罪の悪性・危険性などから、より重罰化が図られています。

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