検挙した薬物事犯の特徴(令和6年中)
1.薬物事犯の検挙状況
宮城県警察が、令和6年中に薬物事犯(覚醒剤、大麻、麻薬等)で検挙した人員は、119人です。
内訳は、覚醒剤取締法違反が64人、大麻取締法違反が42人、麻薬及び向精神薬取締法違反が4人、その他が9人となっています。
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- 覚醒剤取締法違反
- 検挙人員のうち、覚醒剤取締法違反の再犯者は65.5%を占めており、覚醒剤への依存性の高さが現れています。
覚醒剤取締法違反の検挙人員64人中、暴力団関係者は37人で、57.8%を占めました。覚醒剤の密売などが、暴力団の重要な資金源になっていることがうかがえます。
- 大麻取締法違反
- 県内における大麻取締法違反の検挙人員は、年によってばらつきはあるものの増加傾向が続いています。その要因として、「たばこより害が少ない」「依存性がない」などといった、大麻の有害性について誤った認識を持っている者が多いことが挙げられます。
検挙人員42人のうち36人(92.9%)は大麻取締法違反の初犯者であり、また、30歳代以下の検挙人員が約7割を占めています。
大麻リキッドなどの特異な形状の大麻製品を所持して検挙される事例が増えています。
- その他
- SNSやインターネットを利用して覚醒剤や大麻などの薬物を購入し、または密売して検挙される事件が増加しています。
薬物が精神や身体に及ぼす悪影響を正しく理解しないまま、興味本位や、好奇心などの安易な気持ちで薬物事犯を犯す人が依然として後を絶ちません。