第4回警察署協議会議事要旨


 協議会名 宮城県岩沼警察署  
 開催日時 平成28年12月15日(木)午後4時00分から午後5時20分まで
 開催場所 岩沼警察署 大会議室
 議事概要
1 開会
  定足数(過半数)の委員出席を確認報告し開会した。

2 挨拶  
(1) 岩沼警察署協議会長 
   協議会前には、逮捕術訓練の視察を行った。
 今回の協議会では、特に最近テレビなどで話題となっている高齢ドライバーの事故などについて委員から質問も出ている。

    
(2) 岩沼警察署長  
   今回は今年最後の警察署協議会となる。
 今年はこれまで比較的平穏に治安情勢は推移している。
 協議会前に逮捕術を視察していただいた。
 警察官は、強さと優しさどちらも大切で、現場に行ったときに、すぐに対応できるように訓練している。
 事前にご意見やご質問をいただいているが、さらにご質問などあれば、遠慮なく、申しつけいただければと思う。

3 議事 (協議事項)  
(1)  高齢ドライバー事故の発生状況、運転免許証の自主返納状況、自主返納を促す対策等について
  (質問:委員)    
   
  【回答:交通課長】    
   平成28年10月末現在、宮城県内の高齢ドライバーの事故発生状況は、死亡事故が11件発生しており、12名の方が亡くなっている。
 前年同期と比較すると、6件5名の減少となっているものの、発生件数は7パーセントほど増加している。
 岩沼警察署管内は、昨年と比較して3件増加しているが、件数はほぼ横ばいとなっている。
 高齢ドライバー事故は、岩沼警察署管内の全体の17パーセントを占めている。
 17パーセントと言っても、年代別の事故発生状況は、20歳代の事故が最も多く約20パーセント、次に30歳代で約18パーセント、高齢ドライバーが17パーセントとなり、それほど大きな差はない。
 平成28年の春には、宮城県内の高齢化率が初めて25パーセントを超え、名取市内の高齢化率は20パーセント台代、岩沼市内の高齢化率は22パーセント台と県の平均よりは高齢化率が若干低く、事故の発生状況にも影響していると思われる。
 宮城県内での高齢ドライバーの事故発生件数は、平成18年が1,386件で、昨年の平成27年は1,534件と約1割増加している。
 全体の事故に対する高齢ドライバー事故の割合としては、平成18年は約10パーセント、平成27年は17.8パーセントと増加傾向である。
 平成28年は、このまま推移すれば20パーセントを超えるものと予測される。
 高齢ドライバーの事故の特徴としては、交差点及びその付近での事故が59.7パーセントを占めており、他の世代と比較すると約7ポイント高くなっている。
 他の世代と比較して高いものは、駐車場内での事故が高齢ドライバーでは高くなっている。
 事故類型だと、出会い頭の事故が約3割を占め、他の世代よりも約10ポイント高くなっている。
 交差点付近での事故が多いので、必然的に出会い頭の事故も多くなっている。
 違反別では、安全不確認によるものが最も多く、40パーセントを超えている。
 他の世代だと、最も多いものが前方不注意で、続いて安全不確認と続いている。
 過去5年間の免許人口1万人当たりの死亡事故件数は、全年代の事故を起こす割合の平均が、1万人あたり0.46件であるのに対し、高齢ドライバーは0.6件となっている。
 高齢ドライバーというのは、年齢が65歳以上の方を言うが、その中でも75歳以上となると、0.96件と全世代平均の約2倍になる。
 続いて、運転免許証の自主返納状況については、5年前の平成23年には宮城県内で452人だった。
 昨年の平成27年には2,894人と6倍を超している。
 平成28年では、11月末現在で、既に平成27年を超しており、3,147人と増加を続けている。
 岩沼警察署管内では、平成28年11月末現在で、144人で、市別では、名取市が78人、岩沼市が66人の方が自主返納をしている。
 自主返納を促す対策としては、安全協会による運転経歴証明書の手数料の助成や、岩沼警察署管内のタクシー業者の協力を得て、運転経歴証明書を提示すれば料金の1割を割引く助成をしている。
 
 
 
 
 
 
 
 
(意見:委員)
 高齢ドライバー一人一人が自覚を持って、交通事故に遭ったり、交通事故を起こさないように気をつけなければならないと思う。
 運転免許証の自主返納も大事なことだが、交通の便のいいところであれば、バスやタクシーも利用しやすい部分もあるが、田舎になればどうしても車は必要になってくる。
 そのため、なかなか自主返納をしない人も出てくると思う。
 やはり市と警察とで自主返納しやすく、また自主返納をした人の利便性を向上していってほしいと思う。
(意見:委員)
 個々の体力差や健康面を踏まえて、高齢ドライバー本人が自主返納するかどうかの判断ができなければ、家族などの周囲の人がよく観察して自主返納を促すことができればいいと思う。
(意見:委員)
 高齢ドライバーの事故が多く新聞、ニュースなどで取り上げられているので、周りでも話は出ている。
 高齢ドライバーを表す四つ葉マークの表示をもっと大きくするなどの工夫をできれば、周囲から一目見て運転者が高齢者だと分かるので、周りを運転する人も気をつけるようになると思う。
(意見:委員)
 車に乗ったときに何が危険なのかをもう一度それぞれが考えられるように学習機会を設けることも大切だと思う。
 高齢ドライバー以外の方が、高齢ドライバーの運転の危険性を認識できる場を設けるとお互いが学ぶことができるようになると思う。
(意見:委員)
 運転免許証を自主返納したにも関わらず、自主返納したことを忘れてしまい、車を運転してしまっているといったことや、免許証の有効期限が切れているのに、それに気がつかないまま運転している方がいるという話を聞いたこともある。
 運転免許証を自主返納したとしても、潜在的にはそういった人も実際いると思う。
 高齢者が多い地域を絞って、ポスティングなどを行うことで自主返納というシステムがあるということを知ってもらえば、家庭の中でも話題になって、家族の判断による高齢ドライバーへ自主返納を促すような契機作りができればと思う。
(意見:委員)
 高齢者の方々に自覚を促す広報活動や、自主返納を促す自治体による支援など様々な課題はあると思う。
 特に高齢ドライバーの事故では、事故を起こした高齢ドライバーの家族が、自分の親が加害者になってしまうことで悩みを抱えることもあると思う。
 様々な考えもあると思うが、話題となっていることもあって、法整備も進んでいけばと思う。
   
  (質問:委員)
   岩沼警察署管内で発生した高齢ドライバーの事故の中で、認知症 の症状があり事故を起こしてしまったというものがあるか。
   
  【回答:交通課長】
   人身事故の中では、認知症またはその疑いがある方の事故は、これまでのところない。
   
  【回答:岩沼警察署長】
   都市の機能やあり方にもよる部分もあり、都市部であれば交通機関が揃っているので、車がなくとも移動手段に困ることはそれほどない。
 しかし、農村部や移動手段が車しかない地域では、運転免許証を自主返納してしまえば、移動手段がなくなってしまう。
 そこで各自治体に、公共交通機関の拡充を要望するなどの働きかけを行っている。
 高齢ドライバーの家族の方々から高齢ドライバーの方に運転免許証の自主返納を促してもらえるように、多角的な働きかけというのも重要になってくる。

 (2)  不審者等の把握と対応状況について
  (質問:委員)   
 
【回答:生活安全課長】
 はじめに、ホームレスについてだが、今から10年ほど前には保護なども含め、取扱い件数はありました。最近では年間数件のみとなっている。
 行政、NPO法人などで立ち直りを図っているためである。
 不審者等の把握状況についてだが、岩沼警察署管内での不審者通報は相談での受理も含め、平成28年11月末で2,264件あった。
 その中で、不審者として受理したのは、234件あり、総数の約10分の1となっている。
 また、不審者通報の中で、子どもや女性につきまとったり、声かけを行うといったものは平成28年10月末で91件となっている。
 生活安全課の取組みの中で、子どもや女性へのつきまとい、声かけ事犯を子ども・女性脅威事犯と捉え、対応している。
 宮城県内の脅威事犯の発生状況は、平成28年10月末で声かけやつきまといは、269件となっており、前年同期比で-216件となっている。
 盗撮や痴漢行為といった特異事案は、平成28年10月末で1,378件、前年同期比+281件と増加傾向にある。
 全体を見ると、+65件となり、若干件数が増えている。
 特徴として、被害者全体の内約6割が、小学、中学、高校生となっており、発生場所は路上、公園が多く、発生時間帯は、午後3時から午後6時台の下校時間帯に多発している。
 岩沼警察署管内では、過去3年間で年間約100件の声かけやつきまといなどの脅威事犯が発生している。
 平成28年では、声かけ、つきまとい、公然わいせつは平成27年に比べ、減少している。
 しかし、迷惑行為や容姿撮影事案は増加している。
 このような身近な犯罪を検挙し、予防活動を行うことで、住民の方々が不安を感じる犯罪の撲滅を目指し、日々活動している。
 広報媒体としてFMいわぬま、FMなとりへの情報提供、みやぎセキュリティメールの発信を行うことで、発生の状況、場所の情報提供を行っている。
 岩沼警察署では平成27年から犯罪抑止対策プロジェクトチームを立ち上げて活動を行っており、10月の全国地域安全運動期間や、現在行われている年末年始特別警戒取締りの中で、発生が予想される場所でパトカーや制服警察官の姿を見せて警戒を行っている。
  【質問:委員】 
   不審者の出没は、季節による変動や時間帯によるものはあるか。
   
  【回答:生活安全課長】
   痴漢行為で捉えれば、季節は春先から夏場が多い。
 特に名取市内では、名取駅前や名取駅裏で1人で通行している若 い女性を狙った自転車使用の痴漢がこれまで数件発生している。
 現在冬場になり、痴漢の発生自体は少なくなっている。
 

 4 業務報告
(1) 平成28年中の活動実績について
   
  【報告:刑事課長】
   はじめに窃盗犯罪の発生状況になるが、窃盗の中でも建物の中に侵入して泥棒をする空き巣や忍び込みなどを侵入窃盗と呼び、それ以外の例えば賽銭盗や置き引き、万引きといった泥棒は非侵入窃盗と呼んでいる。
 岩沼市は、平成28年10月末で、窃盗事件は全部で176件発生し、前年同期比で+46件となっている。
 侵入窃盗では空き巣や事務所荒らし、出店荒らしが増加しており、 非侵入窃盗では車上狙いが増加している。
 割合で表すと、非侵入窃盗の25パーセントが万引きとなっており、 前年同期比で+4パーセントで、乗り物盗と合わせて、全体の約40パーセントとなっている。
 名取市では、平成28年10月末で、窃盗事件は全部で392件となっており、前年同期比で30件減少している。
 その中でも万引きが-36件と大幅な減少となっている。
 万引きは全体の21パーセントで、前年同期比で-8パーセントとなっている。
 乗り物盗は全体の28パーセントで、万引きと乗り物盗で全体の約50パーセントとなる。
 全体としては多少の増減はあるが、発生件数は、ほぼ横ばいと言える。
 一番発生件数の多い自転車盗は、発生地区として多いのは、駅前や大型店舗の駐輪場、マンションや市営住宅に付随する駐輪場が挙げられる。
  次に、重要犯罪という社会的に反響が大きい強盗事件などの事件ですが、認知件数で4件、検挙件数で6件の増加となっている。
  今年の年度当初に余罪多数の強制わいせつ事件の被疑者を検挙したので、届出がされていなかった分を認知として計上したので、その分が増加している。
 次に重要窃盗についてですが、件数的には認知、検挙ともに昨年とほぼ同様となっている。
 特徴としては、沿岸部での復興現場の事務所荒らしが連続発生したというのが10月頃にあった。
 窃盗犯の小計として、認知件数が昨年よりも若干増加し、検挙件  数が減少している。
 次に知能犯、いわゆるオレオレ詐欺などの詐欺事件になるが、認知件数は2件減少し、検挙件数が13件の増加となる。
 粗暴犯は、例年とほぼ変わらす横ばいとなっている。
 最後にその他刑法犯は、住居侵入や器物損壊といった犯罪になり、前年同期比で+15件の増加となっている。
 大部分は、器物損壊となっていて、113件中86件が器物損壊となっている。
 内容としては、車に傷を付けられたという器物損壊被害が増加している。
 検挙率は、岩沼警察署は35パーセントとなっている。
 最後に、銃薬事犯は、覚醒剤事件の検挙数が増加している傾向にある。
 
(質問:委員)
 先日、名取市内で特殊詐欺注意報が出されていることを知った。
 どれくらいの件数の電話が名取市内にかかってきたのか教えてほしい。
【回答:刑事課長】
 10数件の電話があり、注意報の発令を行った。
 今回は金銭の要求はなく、予兆電話のみとなる。
【報告:交通課長】
 今年は岩沼警察署管内で死亡事故が5件発生し、5名の方が亡くなっている。
 人身事故発生件数は、560件台から590件台で推移しており、平均して580件程度となっている。
 多少の増減はあるものの、発生件数と負傷者数はほぼ横ばいとなっている。
 物損事故については、減少傾向となっている。
 市別にすると、死亡事故が岩沼市で4件4名、名取市が1件1名となっている。
 人身事故の発生件数は、岩沼市が213件、名取市が371件で、割合としては岩沼市が全体の37パーセント、名取市が63パーセントとなっている。
 人身事故発生件数は、昨年と比べ、全体で-3件、物損事故発生件数は全部で3,060件で前年比-142件となり、減少傾向と言える。
 人身事故については、名取市で-8パーセントであるのに対し、岩沼市は+13パーセントとなっている。

5 次回開催日程
   次回協議会は、2月下旬を予定し、協議事項は後日調整することとした。

6 閉会

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