第2回警察署協議会議事要旨


 協議会名 宮城県岩沼警察署  
 開催日時 平成29年6月23日(金)午後4時00分から午後5時20分まで
 開催場所 岩沼警察署 大会議室
 議事概要
1 開会
  定足数(過半数)の委員出席を確認報告し開会した。

2 挨拶  
(1) 岩沼警察署協議会長 
   ニュースでは、入梅に入ったということだが、連日空梅雨でいい天気が続いている。
 本日も活発な協議会となるよう、よろしくお願いしたい。
    
(2) 岩沼警察署長  
   本日は今年に入って2回目の警察署協議会となる。
 はじめに、治安情勢について、平成29年5月末現在での刑法犯認知件数は345件、前年同期比で-50件と減少傾向にある。
 しかし、昨年8月から名取市閖上地区や岩沼市の沿岸部の会社敷地内から大型トラックのバッテリーが盗まれるという部品ねらいが連続発生しており、計46件発生している。
 オレオレ詐欺などの特殊詐欺事案についても5月末現在で件数が7件で前年同期比で-1件だが、被害の総額は、1,454万円と前年同時期よりも750万円の増額となっている。
 岩沼駅と名取駅周辺で、公然わいせつ事案が5月末現在で18件、下校途中の小学生に対する声かけ事案が5月末現在で10件発生している。
 こうした犯罪に対して犯人検挙に向けた捜査はもとより、犯罪被害防止を呼びかける防犯情報を提供し、関係機関と連携したパトロール活動等を展開して、犯罪抑止対策を推進している。
 管内の金融機関と連携を図り、今年に入ってから特殊詐欺事案を10件阻止し、阻止した金額の合計は、約1,600万円と被害額を上回る額を水際で阻止している。
 今年の当署管内の交通事故発生状況は、これまで5月末現在で1件1名の死亡事故が発生しており、前年同期比で2件2名の減少となっている。 人身事故は5月末現在で前年同期比-11件、物損事故も-48件と減少傾向で推移している。
 今後、管内における交通死亡事故を発生させないためにも、交通指導取締りや警戒警らを強化し、交通関係団体と連携した交通安全広報を実施していく。
 

3 議事 (協議事項)  
(1)  ドライブレコーダー普及状況、交通事故低減効果、設置促進や義務化について
  (質問:委員)    
   
  【回答:交通課長】    
   警察では、ドライブレコーダーに関する統計を取っていないので、公益法人の全日本トラック協会が行った調査結果を紹介する。
 平成26年にドライブレコーダーを導入した全国のトラック事業所1,414社から回収したアンケートの調査結果で、トラックでの普及状況は74.4パーセントとなっており、ほとんどの営業トラックにはドライブレコーダーが付いている。
 一般車両での普及状況は、損害保険会社が平成28年9月に行った調査結果だと10.4パーセントで一般車両は1割程度ということになる。
 次に、交通事故の低減効果だが、トラック協会の調査結果を見ると「運転者の安全意識が高まった」とする事業所は72.2パーセント、「安全運転指導に活用できた」という事業所は61.4パーセントと高い割合を示している。
 特に事故に関して言えば、ドライブレコーダー導入前と導入後で56.8パーセントの事業所が事故が減ったと回答しており、事故の低減効果があると言える。
 設置促進や、設置義務化の動きだが、設置促進については、事故の低減効果が期待できるほか、事故の相手方と主張の食い違いがある事故やもらい事故等でこちらの主張を提供できることから、交通安全講習等で設置を検討してはいかがかと問いかけをしている。
 設置の義務化については、現在のところ動きはない。
 
 
 
 
 
 
 
 
(2)  岩沼警察署管内の暴力団構成員による事件やトラブル等の発生状況について
(質問・委員)
【回答:刑事課長】
 平成28年中の暴力団構成員が関連する事件の検挙は当署管内の者ではなく、隣接市町村や他県在住の者であった。
 管内において暴力団構成員が関係した目立ったトラブルというのは今のところ把握していない。
 次に、暴力団の拠点、活動等の問題が起きているかどうかという  ことに関して、当署管内に暴力団組事務所というなっている場所はなく、管内において暴力団構成員が活発に活動しているという状況ではない
 暴力団構成員の人数的なものとしては、年々減少していて、暴力団組員の組織離脱が進んでいる。
 ただし、全国に目を向ければ、六代目山口組と神戸山口組の対立 抗争が予断を許さない状況である。
 県内にも関係団体が現に多数存在していることを考えれば、暴力団構成員の実数が減少しているとはいっても、単に偽装離脱をしているおそれもあることから、暴力団が関与する事件については、積極的な事件化を推進していく。
 また当署管内に、名取岩沼地区暴力団追放対策協議会というものを設置しており、当署や名取、岩沼両市長をはじめ、管内の様々な業界の企業・団体を会員として官民一体となって「暴力団追放の街」というスローガンを掲げながら、暴力団排除のため様々な取組みを進めている。
(3)  岩沼名取地区海岸部の見回り、警戒等について
(質問:委員)
 
  【回答:地域課長】
 本年4月11日に釣り人の行方不明事案が発生している。
 これは、岩沼市寺島字川向地内の岩沼海岸波打ち際において発生したもので、状況としては、早朝から釣りに来ていた岩沼市居住の男性が、午前11時過ぎころ、テトラポットのある波打ち際から行方不明になったというもので、その北方約200メートル地点で釣りをしていた男性が行方不明になったことに気づき、110番通報したという状況である。
 また、本年6月11日には、名取市下増田字屋敷地内の北釜海岸から東方約300メートルの海上においてレジャーボートの転覆事故が発生している。
 状況としては、少年2名が午前10時ころ、レジャー用のゴムボートに乗り、沖合へ向かったが、一緒に来ていた仲間の少年が海岸からゴムボートの様子を見たところ、ボートに人影がいないことに気がつき110番通報した状況である。
 次に、名取・岩沼の海岸等における規制状況となるが、当署管内で水難事故の発生が懸念される場所として、名取市、岩沼市の海岸と樽水ダムがある。
 名取市と岩沼市の海岸については、宮城県の仙台土木事務所が管理している。
 規制状況は自由使用となっていて、法的な意味での規制はない。
 海岸に立ち入る際の注意事項と書かれた看板は設置してあるが、これはあくまで注意喚起の意味で設置されている。
 また、防潮堤の陸側に立ち入り禁止の看板が設置されているが、これも海岸への立ち入りを規制したものではなく、防風林等を守るために設置したものとなっている。
 次に、水難事故の可能性がある樽水ダムは宮城県の仙台地方総合事務所で管理している。
 規制状況としては、こちらも自由使用となっていて、県道沿いに高さ180センチメートル程度の金網フェンスは設置されているが、法的な規制はない。
 警察による警戒活動の状況としては、水難事故の発生を受けての救助警戒活動を除いて、4月1日から6月19日までの間71回警戒を実施し、釣り人等に事故防止等の注意喚起をしている。
 また、水難事故発生時における関係機関の連携強化という部分については、名取市役所の防災安全課が主となって、岩沼警察署、名取市消防本部、宮城県海上保安部、民間の企業の5者間で、今後さらに水難事故が発生した場合の迅速かつ適正な対応を図るため、本年5月31日に連絡調整会議を開催した。
 また、今後の対応として、交番、駐在所の7月号の広報紙に水難事故防止に関する記事を掲載予定となっており、名取市、岩沼市が発行する8月号の広報紙にも水難事故防止に関する記事の掲載依頼をしている。

 4 業務報告
(1) 平成29年度警察官募集活動について
   
  【報告:警務課長】
   平成29年度警察官採用試験募集活動について、近年の採用情勢として、平成36年ころまで大量退職時代が続くと言われている。
 大量退職者がいるということは、それだけ採用が必要とされ、毎年100人以上の警察官の採用が必要となってくる。
 しかし受験者の減少により採用数確保が困難になっている。
 競争倍率の低下も懸念されるが、2016年度は、震災前の2010年度に比べ、受験者が半減している状況である。
 本県でも減少傾向に歯止めがかからず、きつい、汚い、危険という3Kのイメージがあるのが原因ではないかと言われている。
 2010年度に1,285人だった受験者が、2016年度には558人に激減しており、倍率も、震災後最低の約4.5倍にとどまっている。
 本年度の申込みは、6月15日現在で約460人となっており、2016年度をさらに下回る見通しとなっている。
 受験者減少の要因として一つ目は、就職適齢人口の減少、景気回復基調に伴う雇用情勢の改善がある。
 二つ目としては、震災以降、地元志向、貢献志向の高まりがある。
 県の職員よりも地元市町村の職員を希望する者が多くなっている。
 三つ目としては、警察官志望者の人材の枯渇がある。
 全国的に大量採用が長期化しており、各県警間で人材の取り合いという現象が起きている。
 採用の試験日程は、警察官Aこれは大卒の採用だが、6月16日で申込みは終了している。
 警察官Aの第一次試験日は、7月9日日曜日で、第二次試験は8月上旬、最終合格発表は8月下旬となっている。
 警察官Bについては、これから受付となっており、7月28日から8月25日が受付期間で、第一次試験は9月17日、第二次試験が10月の上旬から中旬の間、最終合格発表が11月の中旬となっている。
 採用予定人員については、警察官Aは男性75人程度、女性15人程度、柔道や剣道の指導者としての武道指導だが、これは男性が5人程度、女性が2人程度となっている。
 そして警察官Bは男性が55人程度、女性10人程度の採用予定となっている。
 今年から導入された採用試験の改正点として、加点制度の導入があり、柔道では講道館認定に限り、初段以上の者、剣道では全日本剣道連盟認定の初段以上の者に対して、武道採用を除く警察官受験者の方に一次試験に一律5点を加算するというものである。
 続いて取組み状況となるが、警察署の取組みとして、各級学校の訪問を行っている。
 また、JR岩沼駅や名取駅とタイアップした募集活動や、ラジオ放送での呼びかけ、警察署前の電光掲示板を利用した募集活動をしている。
 警察本部での取組みとしては、大規模な業務説明会の開催を実施している。
 これは、本年2月26日でポリスコレクションとして県庁の講堂を会場に開催しており、県警音楽隊のコンサート等を実施している。
 最近の施策としては、ロビーセミナーや聞いてみNIGHTというものがあり、仕事や用事のため、説明会に参加できない方のための説明会で、警察本部警務課採用係の者が警察本部1階のロビーで個別に対応している。
 ロビーセミナーは、毎週火曜日と木曜日の午前10時、または午後2時から行っており、事前の予約は必要ない。
 聞いてみNIGHTは、平日の午後6時から午後9時までの時間帯で開催しており、こちらは事前予約が必要となる。
 さらにリクルーター制度の導入として、出身校に対する募集活動、採用説明会等における募集活動のほか、採用内定者に対するアドバイスを行っている。
 これは、採用後1年以上経過した者で、最終学歴となる学校卒業後5年以内の者としており、当署では交番勤務男性警察官大卒1名、高卒2名を指定している。
 
  【説明:署長】
 警察官は、3Kで職場環境が酷いという印象を持ってしまうかもしれないが、現在は、ワークライフバランスを推進し、勤務体系の改善や男性署員の育児休暇取得などの施策を行っている。
(2) 抜刀騎兵隊の活動状況について
  【報告:生活安全課長】
 犯罪抑止対策の施策の一つとして、これまで抜刀騎兵隊というプロジェクトチームを立ち上げて活動してきた。
 その中で何か地元地域に働きかけができないかという視点から昨年の12月に抜刀騎兵隊の応援団を結成した。
 実働部隊は、生活安全課員13名と、管内の交番に勤務している若手地域警察官を合わせて合計約27名で活動している。
 そして管内の小中学校に出向き、生徒、児童に対して、健全育成の精神に基づき、健全育成誓いのエールとして非行防止を呼びかけている。
 犯罪検挙に関しては、本年に入ってから、児童を食い物にする福祉犯や児童ポルノが横行し、新聞等で紹介されたが、全国の小中学校の生徒児童50名以上の児童ポルノ画像を発見し、被疑者を検挙している。
 今回の事件を振り返ると、小学校の特に3年生、4年生は、SNSの危険性を家庭内でも十分に伝えてもらいたい。
 またここ最近、全国的に子供のいじめの問題や自死といったニュース等が取りざたされているが、私たちは先ほども話した抜刀騎兵隊の活動の中で、子供たち一人ひとりに必ず伝えることがある。
 それは、必ず私たちが助けてあげるから、絶対に一人で悩んで命を落とすことはしないでと呼びかけている。
 これまで抜刀騎兵隊で各学校に赴き、エールを送った際には、子供たちはとても喜んでくれて、学校の先生や親御さんたちも大変喜んでくれ、とてもやりがいを感じている。
 今後さらに活動を続けて、管内の子供たち全てにエールを送り、声をかけていきたい。

5 次回開催日程
   次回協議会は、9月中旬を予定し、協議事項は後日調整することとした。

6 閉会

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