第1回警察署協議会議事要旨

協議会名 宮城県 岩沼 警察署協議会
開催日時 平成28年2月24日(水) 午後4時00分から同5時30分までの間
開催場所 岩沼警察署大会議室
議事概要
 開会
 定足数(過半数)の委員出席を確認報告し開会した。
 挨拶
(1)   岩沼警察署協議会長
  昔、職場で忙しいとばかり言っていたら、先輩から「忙しいという字は、立心偏に亡くすと書いて、心を亡くすことだ」と言われた。警察官も異動時期で忙しいと思うが、心には余裕を持ってほしい。
  今日の会議でも、これまで同様に積極的な意見を出し、より良い意見交換の場としたい。
(2)   岩沼警察署長
  今年の県警の運営指針は「安全・安心な地域社会の実現」である。この指針に基づき、体感治安を向上させるべく、今年も業務を推進する。
  今日の議題は、3点である。また最初に、2月に発生した本県警察官による文書偽造事案について、その概要説明と再発防止対策について説明する。
 議事(協議報告事項)
(1)   石巻署員による非違事案について(警務課長)
  新聞にも掲載されたが、石巻署勤務の交通課の25歳の男性警察官が、交通事故の被害者調書を改ざんしたとして虚偽有印公文書作成・同行使の疑いで書類送検された。その後、同巡査は、減給の懲戒処分となり、依願退職した。
  巡査は、昨年10月、交通事故2件の調書を作成するに当たり、被害者が通院中にも関わらず「完治した」との虚偽の内容の調書を作成したもので、今回、逮捕はされていないが、決して軽微な犯罪ではない。
  県警では、警察本部から交通部長名で「交通事故事件及び交通法令違反の捜査に関する巡回指導について」という通達が発せられ、同通達に基づき巡回指導が実施された。文書偽造等、不適正事案の絶無や幹部による実態把握と捜査指揮の徹底を指導の上、適正な捜査管理による同種事案の再発防止の徹底を図っている。
 【交通課長】
  当署では、年間約670件の人身事故、約3,000件の物損事故が発生している。人身事故は現場の見分立会いと両当事者の取調べが絶対必要となる。
  石巻署の事案は、仕事を簡略化するためにケガの状態・  程度を改ざんしたものである。
  当署では、現場臨場時には事故捜査係員に必ず他の係の交通課員1名を付け、サポートと現場での指導教養を徹底している。さらに若手警察官には指導官を付けてマンツーマンで指導を実施している。
  仕事上、個人的に悩んだり、一人に負担が片寄ること等が ないよう、組織で対応、交通課全体で対応している。
(2)   平成28年の業務重点について(生活安全課長、刑事課長、交通課長)
 生活安全課長説明
○    生活安全課の今年の業務重点で大きな柱は
@   総合的な犯罪抑止対策の推進 
A   住民が不安に感じる身近な犯罪の徹底検挙と抑止対策の推進
B   人身の安全を確保するための取組の推進 
の3点である。
  「総合的な犯罪抑止対策の推進」では、特殊詐欺が最大の問題である。
  当署では、予防対策として、民生委員に依頼し、高齢者、特に一人住まいの高齢者を訪問した際、こまめにわかりやすく説明、声がけを行ってもらうようにしている。
  「住民が不安に感じる身近な犯罪の徹底検挙と抑止対策の推進」では、昨年、痴漢、声掛け容姿撮影等の「脅威事案」の発生が多数あり、若手のプロジェクトチームを組織し、積極的に捜査を推進した。
  少年補導は減少傾向にあるが、未成年女子が成人男性に連れ回される事案もあるので、今後も街頭での少年補導を強化していく。
    ○     「人身の安全を確保するための取組の推進」では、ストーカーは横ばい、DVは増加傾向の発生件数であった。刑事課と協力しながら事件化を図り可能なものは逮捕し、人身安全を図っていきたい。
  児童虐待については、児童相談所と協力して業務を推進する。
   質疑応答、意見提言等 
    【委員】
  少年補導の内容はどういったものが多いか。
【生安課長】
  深夜徘徊が最も多い。
  中学生、高校生が7割であり、バイパス沿いのゲームセンターでの喫煙、駅周辺での喫煙や深夜徘徊が多い。
【委員】
  どこの中学校が特に多いということはあるか。
【生安課長】
  特にどこかの学校に片寄っているということはない。
【委員】
  DV、ストーカー事案の最近の特徴等は何か。
【生安課長】
  DV事案は奥が深く、内容も様々で、中には、1年間、ずっと相談が続くもの、正式な夫婦間ではない男女間のトラブル、内縁関係でのトラブルなど、本当にいろいろなものがある。
   刑事課長説明 
      昨年の刑法犯の発生・検挙状況は、認知件数が268件減少したのに対し、検挙件数はプラス37件と増加であった。
  窃盗犯の中で増加したのは万引きである。最近は、高齢者による食料品等の万引き、大型家電量販店や大型ショッピングセンター等での電化製品の窃盗も多くなっている。
  知能犯も増加しており、特殊詐欺が前年比で12件、金額にして2,300万円増加した。
      今年の刑事課の業務重点のひとつが、特殊詐欺対策である。
  特殊詐欺は非常に危機的状況で、先週も岩沼市内で予兆電話が多数あり、「特殊詐欺注意報」が発令された。
  県内で昨年の被害額は10億円以上となり、特に「架空請求詐欺」は、高齢者に限らず、40歳代、50歳代でも被害に遭っている。
      凶悪犯罪や強制わいせつ等の重要犯罪は、昨年発生したものは、全て検挙した。
  今年は窃盗事件の余罪の捜査、追及にも力を入れていきたい。
  また懸案事項となっている岩沼市梶橋地内での殺人事件についても、捜査を継続し、一日でも早く犯人を検挙したい。
   質疑応答、意見提言等 
    【委員】
  特殊詐欺の内容や騙された振り作戦について、説明してほしい。
【刑事課長】
  特殊詐欺は間違いなく組織犯罪である。
  当署で逮捕したのは「受け子」と呼ばれる最末端の者であり、最初に電話をかける役、次に電話する会社の者等々の登場人物が何人かいて、最低でも4〜5人のグループとなっている。
  騙された振り作戦は、被害に遭う前、警察に電話連絡等があった段階で、協力依頼をして実施するものである。
【委員】
  薬物犯罪の現状について説明してほしい。
【刑事課長】
  昨年は、覚醒剤関係で6人を逮捕した。逮捕した者は、 暴力団関係者、あるいはそれらと付き合いのある者ばかりである。 
   オ  交通課長説明 
      昨年の当署管内の交通事故発生状況は、人身事故が微増で、死亡事故は12月の踏切事故の1件だけで、物損事故についてはほぼ横ばいであった。
      重点推進事項は3点である。
@   高齢者を含む歩行者の交通事故防止対策
  事故の4割は歩行者が関係するもので、そのうち9割が夜間の発生である。反射材は安価で効果が高いものであるから、今後も配布、活用を推進していきたい。 
A   飲酒運転根絶及び交通事故防止を目的とした悪質・危険・迷惑性の高い交通違反の指導取締りの実施
  飲酒運転についてはこれまで同様、継続的な広報啓発活動と指導・取締りの両輪で根絶を図っていく。 
  「見せる・見える活動」の強化
  地域の安全、安心のため、積極的にパトカーや警察官の姿を街頭に出し、見せる活動を推進する。 
   カ  質疑応答、意見提言等 
    【委員】
  高齢者に反射材を配布する方法を説明してほしい。  
【交通課長】
  高齢者が集まるいろいろな場所で配布しているが、ただ渡すだけではなく、パッケージを開ける、電池が必要なものであれば入れる、靴や衣服に貼るというところまで、一人一人にやって浸透を図っている。
【委員】
  車に貼る初心者マーク、高齢者マークについて教えてほしい。
【交通課長】
  初心者マークについては、表示義務があり、反則金、行政処分点数ともに決まっているが、高齢者マークについては、70歳以上の運転者の場合の表示努力であり、罰則などはない。
【委員】
  岩沼署管内の自転車の交通事故の現状は、どうなっているか。
【交通課長】
  当署管内で自転車の事故はそれほど多くはない。
  自転車にも悪質な違反があれば取締り、処罰を求めている。 
(3)   速度取締り指針の検討について(交通課長)  
   ア  交通課長説明 
      「速度管理」とは、交通事故の抑止、被害軽減を図るための適切な速度規制及び交通指導取締りのほか、交通安全教育、情報発信等を加えた総合的管理をいう。
      県内で取締りの重点エリアを95か所指定している。
  重大事故の66.5%、速度超過を伴う死亡事故の68.9%が重点エリア内での発生となっている。
      県下24署全てで重点エリアを指定し、当署は、警察署中心の岩沼エリア、国道4号から旧道に入る植松地区を中心とした名取エリア、仙台空港エリアの3か所を指定している。
   イ  質疑応答、意見提言等 
    【委員】
  復興工事の大型トラックの違反等に対し指導等は行っているか。
【交通課長】
  大型トラックに関する苦情はいくつかあるので、工事元請けのゼネコンに働き掛け、運転手を集めた交通安全講習会を実施する予定である。
【委員】
  3月〜4月は、卒業式、入学式の時期である。子供たちの安全を守るために、交通違反取締りは徹底して行ってほしい。 
(4)    「G7仙台財務大臣・中央銀行総裁会議」警備に向けた準備について(警備課長)
   ア  警備課長説明 
      会議は、5月20日〜21日、秋保温泉の旅館「伝承千年の宿 佐勘」において開催され、出席者は、サミット参加7か国の財務大臣及び中央銀行総裁である。
      世界的にテロの脅威が高まっており、昨年の邦人殺害事件後、日本がテロの標的として名指しされて以降、初の大型国際会議となる。
  警察では、日本を初めとする各国出席者の安全確保と会議の円滑な進行のため準備を進めていく。
      具体的には、昨年8月に本部警備部内に「サミット対策課」を新設し、警察本部長を長とする「宮城県警察サミット警備対策委員会」を設置した。当署でもそれを受け、9月1日に署長を長とする「岩沼警察署サミット警備対策委員会」を設置した。
      会場となる秋保地区や歓迎レセプション会場等、多数の人が集まるイベント会場や重要防護施設に対する警戒を強化して、テロの未然防止、サイバー攻撃対策等、市街地、会場周辺の交通対策等を挙署体制で準備を進める。
  この大規模警備を成功させるため当署では、要人警護の訓練、仙台空港における航空機事故対処訓練、不法侵入者対応訓練、ハイジャック訓練等を行い、警備能力の向上を図っている。
  今回の警備は、県警全体、全国警察を挙げての対策である。県民の皆様の理解、支援と協力をお願いする。
 質疑応答、意見提言等
【委員】
  今回の警備は、岩沼署は独立した体制となるのか、県警の中のひとつの組織として対策に当たるのか。
【警備課長】
  県全体でひとつの組織であり、当署はその中に入っている。
  当署は管内に仙台空港もあることから、他の署から応援をもらう可能性もある。
(5)   次回会議日程
    次回会議は6月下旬を予定し、協議事項は後日調整することとした。
     
 閉会

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